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どうしても黙っていられないこと|「規格外の読者」との出会い

ダメだ…、どうしても黙っていられないので言わせてください。

ここ数日、ある読者の方とやり取りをしているのですが、その人は私のことを「先生」と呼んでいます。

でも、その人は私よりずっと年上で、社会的な地位もある方です。

にもかかわらず、何十歳も年下で無職の私のことを、「先生」と呼んで教えを求めているのです。

私はもうびっくりしました。

「こんなことのできる人がいるのか!」と驚いたんです。

きっとその人は、私の文章を読んで何か深く感じるものがあったのだと思います。

だからこそ、私の「年齢」や「社会的な地位」を見ずに、私とかかわろうとされたのでしょう。

そもそも、私自身は「真実を見て道を求める」という意味では、「読者と自分は対等だ」と思って文章を書いています。

それゆえ、「上から目線で教えを授ける」みたいなことは、私はできればしたくないのです。

もちろん、私自身の経験からアドバイスをするくらいならできますが、「正解」を押し付けたりはしたくないと思っています。

そのため、記事を書く時もメールで返信をする時も、最終的にどうするかは、受け取り手自身に選んでもらえるように気を使っているつもりです。

だからこそ、私のことをどう思ってどう呼ぼうと、それもまた、「その人の自由」だとも思っています。

私は「自分のことを先生と呼べ」と強要したりしませんし、逆に「先生なんて呼ばないでください」とも言いません。

私はあくまで「相手の意思」を尊重します。

なぜなら、そうした呼び方の中には、その人の価値観や私に対する想いが込められていると思うからです。

それゆえ、私は相手が私をどう呼ぼうと、それを否定する気持ちはありません。

ただ、何十歳も年下の私に対して、「先生」と言える人が現れたのには驚きました。

あるいは、その人にとっては、「導き手」をそのように呼ぶのが、何かを学ぶ時の昔からの習慣なのかもしれません。

しかし、その人から送られてくるメールの文面を見ていると、私はそれが「単なるポーズ」とも感じられませんでした。

その人は、本当に私から学ぼうとしているように感じられたのです。

それゆえ、その人とかかわることで、かえって私のほうが学びました。

「自分も数十年後にはこう在りたい」と思いました。

「敬意を忘れず学ぶ姿勢」を、なくさないようにしたいと思いました。

そして、こんなことを当たり前のようにできるその人を、「凄い人」だと思ったのです。

でも、一対一のメールでのやり取りで、「謙虚ですごいですね」なんて私から言ったら、まるで私が上から相手を評価して誉めているみたいになってしまいます。

私はそれが嫌だったので、あえて本人には何も言いませんでした。

実際、私は今ここでその人を誉めているわけではないんです。

私は単純に驚いたんです。

そもそも、多くの人は気づいていませんが、「誉める」という行為は、上下関係を前提にしています。

「自分のほうに正当な評価基準がある」と信じている人だけが、相手の言動を評価してこれを「誉める」ということができるのです。

でも、本当に強烈な体験をすると、そういった「評価基準」自体が破壊されてしまいます。

たとえば、「標準的な子ども」に対してであれば、大人は「いい子だねー」と言って誉められますが、「規格外の子ども」を前にすると、「なんかわかんないけど、こいつすげー…」としか言えなくなります。

上の立場のはずの大人のほうが、その子の「規格外の在り方」によって揺さぶられて動揺してしまうことになるわけです。

ということで、「規格外の読者」が現れて、びっくりしている私です。

この記事を本人が読んだら、「自分のことだ」と気づくでしょうけれど、当人はたぶんそのことで天狗になったりはしないと思います。

あるいは、当人からすると「当たり前のこと」をしているだけという認識なのかもしれません。

でも、少なくともこれまでの私にとって、その人の在り方は、決して「当たり前」ではありませんでした。

つまり、その人は私の中にあった「当たり前」を破壊したのです。

本当に、世の中にはいろんな人がいるものだと思います。

今後も、この活動を通して、様々な人と出会っていけたら楽しいだろうと思います。

以上、どうしても黙っていられなかったので書きました。

私は決してその人を「上から目線」で誉めたかったわけではありませんし、「他の人も私を先生と呼ぶように」というようなことを言いたかったわけでもありません。

私はただ、「世の中には凄い人がいるなー」という素朴な感動を、読者と共有したかっただけでした。

たとえ年を取っても、柔らかく、謙虚に在りたいと思った今日この頃です。

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