あいかわらずKindle本の執筆をしています。
今は呼吸法の実践方法について書いているのですが、そこで説明のためにCanvaで作った図をブログでも共有したいと思います。
こんな図です。

Kindle用に縦長で作ったので、パソコンだと見にくいかもしれないですね。
すみませんが、パソコンでご覧の方は何度か上下にスクロールして全体を確認してください。
「今回の記事の肝」といっても過言ではないくらい重要な図なので、しっかり確認されることをオススメします。
ちなみにこの図は、呼吸を妨げる「ブロック」と、それが抑圧している感情との関係を表す図です。
「ブロック」というのは、私たちの命を縛る「筋肉の鎧」のことです。
実は、私たちは無意識に筋肉を硬直させることで、自分の感情を抑え込んでいます。
生まれたての赤ん坊ならいざ知らず、社会生活を送っている大人たちは、何でも自分の感情をそのまま表現するわけにはいきません。
だから、時には身体を硬直させることで、それを抑え込んでしまったりもするわけです。
で、そのような「感情の抑え込み」の結果として身体に生じるのが「ブロック」なのですが、「ブロックのできる場所」と「抑圧している感情」との間には相関関係があります。
このため、「自分のブロックの場所」がわかると、自分が無意識に何を抑圧しているかもある程度診断できるのです。
ということで、以下、図の説明をしていこうと思います。
今の話で興味が湧いた人はぜひ最後まで読んでみてください。
◎眉間のブロック
まず図の見方を簡単に説明します。
図の右側にあるのは、当人が身体を硬直させて「ブロック」を作り抑圧しているもので、左が「ブロック」を作ってしまったために発生する症状です。
これらの「ブロック」が存在していると、そこのラインで呼吸の伝達が遮られるので、身体全体に息が満ちなくなります。
また、先ほどのお伝えしたように、感情の発露も妨げられるので、「息が浅いうえに感情も抑え込まれている」という、文字通り「息苦しい状態」になってしまうわけです。
ということで、順番に「ブロック」の説明していこうと思います。
まず眉間のライン。
「息が入ってくる口や鼻より上じゃん!」と思うかもしれないですけれど、実は呼吸の波は頭頂部から始まります。
息の波は、感覚的には天の高いところから降りてきて、身体を一直線に貫いた後に、地の底深くへと消えていきます。
このような形で、息が一直線に身体を通り抜ける状態になることを指して、私がかつて所属していた合気道の道場では「天地に軸を通す」と呼んでいました。
これができるようになると、深い呼吸ができますし、「生物としての強さ」が十分に発揮されるようになっていきます。
ということで、話を戻して眉間ですが、このラインの硬直は「知性」を封じ込める際に現れます。
「なんで?」と思うかもしれませんが、考えてみてもらうとわかると思います。
そもそも私たちは多くの場合、「本当のこと」を知りたがっていません。
実際、私たちは自分の内側にどんな欲望や恐れが埋まっているかを知りたくないと思っています。
つまり、「自分は清廉潔白で真っ当な人間なのだ」と誰もが思いたいわけです。
しかし、実際のところ、私たちの内側には泥臭くて動物的な感情がいろいろ詰まっています。
そして、そうしたものを直視したくない人は、「自分の洞察力」を封印することで、あえて「盲目」になるのです。
この「事実から目を背けたい」という欲求が、「眉間のブロック」を作り出します。
そして、この「ブロック」があると、当人は支配欲やコントロール欲求に衝き動かされるようになっていきます。
物事を何でも自分の思い通りにしようとし、理想通りの現実でないと受け入れられないのです。
そのコントロール欲求は、「『ありのまま事実』を見たくないから、それを自分の好きに捻じ曲げたい」という形で現れます。
逆に、この「ブロック」が取れると、「ありのままの事実」を直視し、それを受け入れられるようになるので、コントロール欲求は消失していくでしょう。
ここの「ブロック」については、「いつも眉間にしわを寄せている人」をイメージするとわかりやすいかもしれません。
そういった人たちは、いつも世界を理想通りに変えようとしており、「ままならない現実」を前に苦悩しているものです。
ただ、この「ブロック」が解除されるのは、おそらく最後になると思います。
「え、それじゃ、いきなりここで呼吸が詰まっちゃうじゃん!」と思われるでしょうが、実は「眉間のブロック」は多少残っていても息が通るんです。
それは、なんだかんだで物理的な空気そのものが鼻から入ってくるからだろうと思います。
だから、眉間にある程度「ブロック」があっても、呼吸法の実践者は「鼻から生じた息の波」を追うことがしやすいわけです。
ただ、最終的には「眉間のブロック」も解除される必要があります。
なぜなら、そうしないと天と地の間を完全に結びつけることができなくなってしまうからです。
そういう意味で、「眉間のブロック」は「身体の中の呼吸の波を阻害している」というよりも、「天地と人の結びつきを阻害している」と言えるものかもしれません。
◎顎のブロック
次に、「顎のブロック」ですが、これは「言いたいことを飲み込み続ける」ということで生じます。
たとえば、「嫌だ!」とか「もう無理だ!」とかいったことをどうしても言えない人は、顎が固くなりやすいです。
顎がギュッと引き締まっている人というのは、一見すると意志が強そうに見えます。
ですが、実際にはその人は、周りからの要求を「嫌だ!」と言ってはねのける勇気が持てない人なのです。
また、顎は動物的な見地からすると「噛みつく」という行為と関連しており、これは当人の「反骨心」とかかわってきます。
「嫌なものは嫌」とはっきり告げて反抗する力。
それはつまり、文字通り、自分に何かを押し付けてくるものに対して噛みつく力です。
このような力は、「自分」が持っている権利を主張するために必要なものであり、この力を抑圧すると、当人は「自分らしく生きていくこと」ができなくなります。
その結果、「自分の言葉」を飲み込み続けることで、「顎のブロック」が生じることになるわけです。
◎肩のブロック
次に、「肩のブロック」ですが、これは怒りの抑圧の結果です。
人間の肩というのは、動物にとっては「前足の付け根」ですが、これは敵対する相手に攻撃をする時に大いに働く部分になります。
私たち人間も、上司から理不尽に怒られた場合などには、思わず殴りたい衝動を感じることがありますが、そうやって殴ることを可能にしてくれるのが肩なのです。
しかし、実際に上司をいちいち殴っていたら、社会生活は送れません。
なので、私たちは肩を無理やり固めて動かなくすることによって、殴る衝動を抑え込みます。
そして、そのようにして怒りを抑え込み続けた結果、肩がカチコチに固まってしまい、「肩のブロック」が生まれてくるわけです。
確かに、誰でも彼でも殴りかかっていては問題ですが、肩というのは「欲するものに手を伸ばす」ということともかかわってきます。
そのため、「自分はこれが欲しい!」と思った時に、それを抑え込まないできちんと主張し、そのための努力や行動をすることができるためには、肩が自由になっている必要があります。
逆に、肩に「ブロック」がある人は、「欲するものへと手を伸ばす力」が抑制されてしまっており、絶えず欲求不満に悩まされます。
つまり、本心では「欲しい」と思いながらも、それに向かって行動することができないのです。
◎胸のブロック
次に胸ですが、ここでは「愛情」や「穏やかな幸福感」が抑え込まれています。
なぜなら、「愛情」や「幸福感」に対して自分を開いてしまうと、誰から攻撃されるかわかったものではないからです。
実際、表現した愛情は相手から裏切られるかもしれませんし、楽しそうにニコニコして過ごしている人を嫌う人々はどこにでも一定数存在します。
そういった他者から攻撃されることを恐れる時、「胸のブロック」が生まれてきます。
現れる症状はシンプルで、それは「無感情」です。
感情そのものを凍結させてしまい、自分に対しても他者に対しても決して心を開かなくなります。
まさに「心臓(ハート)」を凍てつかせてしまうわけです。
それによって当人は孤立していきますが、それでも「愛情に身を任せて傷つくよりはマシだ」と考えています。
この「凍ったハート」に息が吹き込まれない限り、「愛情」も「幸福」も、当人に起こることはないのです。
◎腹のブロック
次に、臍のラインにある「ブロック」ですが、これは悲しみの抑圧です。
というのも、お腹にずっと力を入れながら深く泣くことはできないからです。
お腹に絶えず力を入れている人は、深い悲しみに飲まれてしまうことへの潜在的な恐れを抱えています。
このため、いつも「自分は大丈夫だろうか?」と不安で仕方がありません。
そしてそれはまた、「身体が後ろに倒れることへの抵抗」でもあります。
やってみるとわかりますが、お腹に力を入れていると、後ろから多少引っ張られてもこらえることが可能です。
そもそも、直立二足歩行をしている人間にとって最も恐ろしいのは、「後ろに倒れて頭を強打すること」です。
実際、武道では「いかにして相手を後ろ向きに仰け反らせるか」ということをひたすら稽古するのですが、それは「人は後ろに倒れたら死ぬから」です。
しかし、お腹に力を入れていると、この「後ろに倒れること」にいくらか抵抗することができます。
逆に言うと、無意識にお腹へ常に力を入れている人というのは、実は「倒れること」を内心では極度に怖がっているということでもあります。
なぜなら、もしも倒れてしまったら、自分の絶望を受け入れなければならないからです。
「倒れる」というのは、「喪失」や「敗北」のメタファーとして機能します。
それゆえ、「絶望を直視して深く泣く」というプロセスを回避しようとする人は、無意識にお腹に力を入れることで、ここに「ブロック」を作り出すわけです。
ですが、私たちは「深く泣いて絶望する」というプロセスを経ないと乗り越えられないような壁にぶつかることがあります。
実際、自分の「喪失」や「敗北」から絶えず目を逸らし続けるならば、その人は自分の苦痛を乗り越えることがいつまでもできなくなってしまうでしょう。
それゆえに、「深く泣ける力」もまた、生きるためには必要なのです。
◎骨盤のブロック
最後に骨盤ですが、これはもうわかりやすいですね。
ここは「性衝動」と直接かかわってきます。
骨盤が固まっている人は、基本的に自分のセクシュアリティを罪悪視しており、性行為を何か「悪いもの」であるかのように考えています。
そのため、骨盤の動きを抑制することで、自分の性欲を減退させようとしているわけです。
こういった人は、実際に性行為をする場合にも骨盤がうまく動かないので「失敗」してしまいます。
男性だったらEDになるでしょうし、女性であれば自然なオーガズムが阻害されるはずです。
そしてまた、性的なエネルギーというのは私たちにとって「生命力の根源」でもあるため、ここに「ブロック」ができると、活き活きした活力が湧いてこなくなってしまいます。
結果的に、当人の「生命力」は衰え、死んだような眼をした状態になってしまうのです。
◎終わりに宣伝
以上が、「ブロック」と感情の関連です。
で、これを呼吸法によって一つずつ解除していくわけですね。
ということで、興味の出た方は、ぜひ本が完成したら読んでみてください。
以上、進捗報告と宣伝でした。

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